ラブ・ライフハック

二人で豊かで自由なラブラブ人生を送るための試行錯誤の記録、雑多な日記

【ハルの読書日記】人間失格/太宰治

 

人間失格太宰治を読んだ。

 

20代半ばにして初めて、この名作に殴られる。

これは彼が自分の人生を綴った手記で、

純粋さと不穏さ、文章のフォーマルさが、とても蠱惑的だった。

これを読んでからの、太宰治という人への印象は、「堕天使みたいな人」。

神様が、彼の置き場所を間違えてしまったんじゃないか、と哀れんでしまう。

砂漠で咲いてしまった睡蓮みたい。

 

ところで、コミュ障や引きこもりや不良や、なにかしらこじらせている人は、ぜひこの作品を読んでほしい。

彼の文章によって、言葉を得ることになると思う。

自分の感情を、息苦しさを、正しく言葉として得る。これは一部の人にとっては、息継ぎも同然である。

私は、息継ぎのために本を読む。

 

書かれていることはべつに、人間としてうまく営なむ術が書かれているわけではなくて、むしろ逆だ。

彼は、もがいてもがいてもがいて破滅する。

あまりにも、自然な破滅。

海に生まれたのに、泳ぎ方を身につけないまま、がぼがぼと溺れていく。

その恐怖や苦悩の描写があまりにも見事で、自分の中にある陳腐な被害者意識なんてものは、完膚無きまでに叩き潰されてしまう。

これで魂が死ぬか、救われるか、もちろん無関心のまま通り過ぎるか、それは人それぞれだと思うけれど、どちらにせよ、こういう人間がいたということを知るのは、興味深いし、面白いと思う。

それに実際、現代にもこういう人間(重さは軽めだとしても)がはびこっている。

私を含め。

 

というわけで、オススメ度は、全人類に対して星5つ★★★★★!

 

 

 

ハル