ラブ・ライフハック

二人で豊かで自由なラブラブ人生を送るための試行錯誤の記録、雑多な日記

【ハルの日記】0626.怖い夢

とても真実味がつよかった。

場所は、いま住んでいるこのマンションのこの部屋だった。
たぶん朝。
日差しがさし込んでいて、窓際の椅子の周りには、埃がチラチラと光っている。
白々と明るい空気に包まれて、生気を失い、完璧な抜け殻で、私が座っているのだった。
顔は窓の外に向けられているけれど、目には何も映していない。

夢特有の現象。
いま何が起きているのかはわかっていた。

ヒロくんがいない。

それが死なのか別れなのかまたべつの理由なのかはわからなかったけれど、死なら後を追うまでの、別れなら、それでもまた前者とおなじ目的地に着くまでの、その期間。
空っぽになった自分の姿。

こういう夢をみた理由は、おおむね予想がつく。

「ヒロくんがいなくなったら、私はどうなるんだろう」という会話をした。ヒロくんと。

私はヒロくんがいないと生きていけない(と思っている)し、ヒロくんも自分がいなきゃ私が生きていけないことを知っている。
けれど。
「実際のところ、わからないよね」とヒロくんは言った。私も、実際のところ、わからないよなあと思った。

それに対して、ほんとうはわかってるでしょうと、自分に言われたみたいだった。

生きていけないのではなくて、生きなくなる。

生きるのをやめる、というのとは少し違う。
何かをやめるのには、意思が必要だから。
生気や活力以前に、意思や、感情が、もうそこには備わっていない。
いわば、水が絶えた植物だ。
静かに佇み終わりを待つ。ただそれだけ。

すごく穏やかだった。
穏やかな絶望。

「怖い夢みた」

目が覚めて、ヒロくんに言った。
ヒロくんがいる。
抱きしめられてるヒロくんの腕や、体や、どこもかしこものあたたかさ。

大丈夫。幸福がつづいてる。
泣きたくなるほど安心した。
その圧倒的希望に、喉元が熱く、引きつるように苦しくなった。

また、平日が始まる。